風疹抗体検査•風疹ワクチン接種について
昨今の風疹の流行が問題になっており、自治体による風疹ワクチン未接種者への対策が始まっています。
対策は2段階で、まずは風疹抗体検査によるワクチン接種対象者の抽出。つぎに対象者への風疹ワクチン接種です。
風疹、風疹抗体検査、風疹ワクチン接種について簡単に説明します。
風疹
概要
風疹とは風疹ウイルス感染による感冒症状や皮疹を呈する流行性疾患で、インフルエンザの約5~7倍の流行性があると言われています。
[/su_animate]注意すべき点
風疹自体は大きな問題を残さないことが多いのですが、血小板減少性紫斑病や急性脳炎といった入院加療を要する合併症を伴うことがあります。
最大の問題点は妊婦から胎児に感染した場合、胎児に先天性風疹症候群(CRS)のリスクが生じ、先天性心疾患・難聴・白内障・色素性網膜症などの先天異常を伴う可能性が生じることです。また先天異常以外に血小板減少性紫斑病・溶血性貧血・間質性肺炎・髄膜脳炎・進行性風疹全脳炎・精神運動発達遅滞と言った重要な疾患のリスクが高まります。
これらのリスクを回避するべくワクチン接種が励行されています。
[/su_animate]風疹抗体検査
対象者
大阪市に住民登録されている下記のいずれかに該当する方。
なお、2014年4月以降に受けた風疹抗体検査を提示可能な方は本検査は不要です。
- 1962/4/2~1979/4/1生まれの男性
- 妊娠を希望する女性
- 妊娠を希望する女性の配偶者*
- 妊婦の配偶者*
* 婚姻関係の有無は不問ですので例えば婚約中などでも対象となります
実施手順
風疹ワクチン接種
風しんの第5期の予防接種
対象者
大阪市に住民登録されている下記の全てに該当する男性
- 1962/4/2~1979/4/1生まれ
- 風しん抗体価が低い*
* 低いかどうか判らない場合はお問い合わせ下さい
[/su_animate]実施手順
風しんワクチンの接種費用助成
対象者
大阪市に住民登録されている風疹抗体価の低い下記のいずれかに該当する方。
- 妊娠を希望する女性*1
- 妊娠を希望する女性・妊婦の配偶者*2
*1 妊娠中、又は妊娠をしている可能性がある方は接種できません
*2 風しんの第5期の予防接種対象者は接種できません
また、平成25年度以降に実施した風しんワクチン接種費用助成事業により、麻しん風しん混合ワクチン(又は風しんワクチン)を接種した方は接種できません
実施手順
- 窓口、もしくは電話で接種申込みをして下さい
- ワクチン接種を受けて頂きます*1
- 接種後¥8,770窓口でお支払い下さい
- 所定の手続きの後、大阪市からご指定の口座に振り込まれます*2
*1 ワクチンは麻しん風しん混合ワクチンになります
*2 所得や家族構成により振込額が¥8,011になる場合があります
詳しくは大阪市のホームページ をご参照下さい
クーポン券について
平成31年度中に1962/4/2~1979/4/1生まれの男性に対して大阪市から「抗体検査・予防接種クーポン券」が発行されます。平成31年4月時点ではクーポン券がなくても受検可能ですが、発行後は抗体検査、ワクチン接種のいずれの際もクーポン券を持参していただく必要があります。
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